「東京でマス釣り」の下書き

世界まぼろし協議会だより

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

存在の耐えられない軽さ

おいらの判断はおそろしく軽い。1グラムもない重さだ。あとさきも考えない。お花畑に花が咲くのをじっと待っている。今では100キログラムの後悔を抱え込んでいる。(このくらいの重さなんか全然へっちゃら)主人公はもっと軽くて生死の壁もひょいと乗り…

魯迅の孔乙己(コンイーチー)

魯迅の孔乙己(コンイーチー)を最初に読んだのは中学校の教科書だ。以来、目標としている小説となっている。一杯の酒を求めて孔乙己が店にやってくる。ただそれだけの小説なのだが。。。そこに絶望とか不条理とかを感じるのは、人それぞれ。ぼくはただただ…

失われた時を求めて(1)――スワン家のほうへI

あなたは、いい匂いがする、というと、「それヘアスプレーだから」と私を笑う。あなたから香る匂いは、あなた自身であって、あなたがつけている何かではないょ。しっかし、いい匂いがするなぁ。 マドレーヌからはじまる匂いの記憶の旅は細部に細部に突き進む…

つげ義春: 夢と旅の世界 (とんぼの本)

ぼくが「つげ義春」と出会ったのは、友人の6畳の部屋だった。友人とはアルバイト仲間で家も近かった。その内、その友人は大学(都立大学)をやめてしまって、引っ越した。多分それ以来会っていない。今、何をやっているのかもわからない。大学に通えるなん…

世界は動詞が決める

こんなタイトルの文章には動詞が必要だ。 やった とか した とか なめた とか 藁 ここに 例えば 気持ちよかった とかの形容動詞がつづくと途端にあっちの世界にいってしまう。 藁藁 2回もいった とか になると 藁は10回くらい必要だ。

身長があと10センチあったら

うーん、やっぱり殴りに行くな。 チンポがあと3センチ長かったら、と考えることと同じレベル。 じゃあ3センチ長かったら、どうするんだって? だからさ、「マス釣り」でパイパンで落とした毛を捜しに行くだろ。 あんた、ポカ○○タスに改名したら?

「八月の光」 フォークナー

1年程前にFBに書いた文章。事情があって、こちらに残すことにしている。こんなことに何の事情があるのかと尋ねられるけれど、一切話さないでおこうと思う。どのみち大したことないし。ばらばらに作業をやっていると、何を移して何を捨てたのか、わけわか…

須賀敦子のことを『忘れていた』。

この『忘れていた』という言い回しをぼくの好きな作家たちは頻繁に使う。だから、ぼくも使ってしまう。他にどんな言い方があるのか?------------------------人生には様々な困難な問題が立ちはだかってにっちもさっちもいかない時がある。今のぼくがまさし…

「バナナフィッシュにうってつけの日」 サリンジャー

原題は「A Perfect Day for Bananafish」翻訳は野崎孝。こんな日本語のタイトルは思いつかない。しかし、読んだのは吉田秋生先生の「BANANA FISH」が先だった。ぼくと同じような経路をたどった人は少なくないだろう。 ★ 死ぬならこんな感じが「バ…

店頭の弁当にダンゴムシを混入した容疑で逮捕

容疑者は「入れていない」と否認しているという。 一人ひとりの視点が世界だ。 迷子になっている「マス釣り」をぼくはまだ見ていない。 刑事「ダンゴムシを入れたのはお前か」 容疑者「かんべんしてくださいよ、ダンナ」 *一部の事実を日本のヤフーニュース…

企業から、ぼくなんか必要とされないしさ、ぼくも彼らを必要としていないか、と問われると、そうでもない。

以外と、彼らのおこぼれのような仕事で暮らしが成り立っていて、それなりの収入もあって、それで「お前らなんかと住む世界が違うって言ってんだよ」みたいな能書きも平気で言える。 仕事だからって、ペコペコはしないよ、普通に話す。タメ口だよ。 例えば、…