「東京でマス釣り」の下書き

世界まぼろし協議会だより

つげ義春: 夢と旅の世界 (とんぼの本)

ぼくが「つげ義春」と出会ったのは、友人の6畳の部屋だった。友人とはアルバイト仲間で家も近かった。その内、その友人は大学(都立大学)をやめてしまって、引っ越した。多分それ以来会っていない。今、何をやっているのかもわからない。大学に通えるなんてうらやましい、と思っていたので、彼に何が起きたのか判らなかった。この年になると、「何が起きたのか」の「何」というのが、実は自分では制御不能であることがわかる。
彼の名前をフェイスブックで検索しても、ひっかからない。毎年年賀状が届く。それでも何をやって生きているのかわからない。ぼくは無精で、彼から年賀状が届いてから、年賀状を出す。それでも毎年届く。生きている、とほっとする。「いいね」ボタンとはちょっと違うかな。。。